ハワイはコーヒーを栽培するのに理想的！？

ハワイ島のコナと呼ばれる地区でのみ栽培されているコナコーヒーは、世界で最も希少なコーヒーの一つ。世界三大コーヒーのひとつと呼ばれているコナコーヒーの美味しさの秘密はなんでしょう？実は、ハワイのコナ地区は、火山が作る肥沃な土壌・適度な雨量・標高差による1日の昼夜の寒暖差・日照時間など、コーヒー栽培に理想的な条件が揃っていて、まさにコーヒーを栽培するのに理想的な土地だったのです！

火山地帯であるハワイの土は、水はけがよく肥えた土壌

コーヒーの木の成長には、水はけが良く肥沃な土壌が必須です。いい土で育てれば、美味しいコーヒー豆が育ちます。しかし、栄養がたくさんあればあるほど良いというわけでもなく、バランスが大切です。具体的には肥料の三大要素と言われる「窒素」「リン酸」「カリウム」が土壌にバランスよく溶け込んでいることで、病気になりにくく元気なコーヒーの木が育つといわれています。

実はコーヒー豆の土壌は有機物を多く含む火山質の土壌が良いと言われています。火山灰の土壌は、窒素・リン酸・カリウムという成分が豊富に含まれており、かつ水はけが良いのです。まさにハワイは火山地帯なので、土壌が非常に肥沃で、また火山灰質の土壌はやわらかく、コーヒー豆の木の根っこが伸びやすく、栄養素を効率的に取れることもコーヒー豆の木がよく育つ理由なのではないかとも言われています。

雨季と乾季があるハワイは、適度な雨量

コーヒー栽培に必要な降水量は、年間1500mm〜2500mmほどと言われています。日本の年間降水量が約1700mmなので、さほど多くの雨量を必要としているわけではありませんが、大事なのは雨が降る時期と降らない時期のメリハリです。

コーヒーの木は成長期には雨を多く必要とし、逆に収穫期には乾燥している必要があります。つまり、雨季と乾季があるハワイは、コーヒーを栽培する雨量条件に適しているのです。

ハワイ島コナ地区は低すぎず高すぎずな気温

コーヒーの産地は熱帯または亜熱帯地域が多いため、太陽が照り輝く暑い場所をイメージしている方も多いと思います。しかし、実際はコーヒーの木の生育適温は15〜25℃（年平均20℃）と、人間が快適と思うくらいの避暑地ような環境が好ましいとされています。

コーヒー豆の木は特に寒さに弱く、気温が5℃以下の日が続くと枯れてしまいますが、品質の高いコーヒー豆に育てるためには、昼と夜で寒暖差も必要となってきます。そのため、コーヒー豆の栽培には昼夜の寒暖差がある標高の高い山がいいといわれています。

コナファーストの農園は、ハワイ島コナ地区標高800mの高地にあり、品質の高いコーヒー豆を育てるための気温に適しています。

コーヒー豆の木に最適な強すぎず弱すぎずの日照量

コーヒー豆の木は日照量が強すぎても弱すぎてもダメなのです。基本的にはコーヒー豆の木は日光を好むので、ある一定量の太陽の光が必要です。しかし、必要以上の太陽の光を浴びてしまうと紫外線の影響で、逆にへばってしまいます。コナファーストで仕入れている農園地域は午後は季節風が吹き、雲が太陽を覆うので強すぎる日照を緩和します。

こうしたコーヒー豆の栽培に適した条件が全て揃っている理想的な土地だからこそ、美味しく世界で認められるコーヒーが栽培できるのです。